Macのスイッチコントロール:スイッチを設定して、声で文章を書く

スイッチコントロールを使うと、1つ以上の補助スイッチでMacを操作できます。画面上の項目を順番にハイライトしていき、使いたい項目がハイライトされたときにスイッチを押します。「システム設定」の「アクセシビリティ」にある「スイッチコントロール」でオンにします。画面上のキーボードをスキャンして文字を入力することもできますが、長い文章には時間がかかるため、最もおすすめの設定は、1つのスイッチに音声入力を始める役割を持たせることです。

私は、Mac用の無料の音声入力アプリYapToTextと、ボタン、スイッチ、コントローラをキー入力やクリックに変える無料のアプリInputConfigを作っています。どちらも、私自身の手が思うように動かないために作りました。以下のAppleの手順は、スイッチコントロールに関するAppleのガイドの内容にもとづいていて、2026年10月9日に確認しました。

Mac App StoreでYapToTextをダウンロード無料でダウンロードできます。アカウント不要で、機能の制限もありません。AppleシリコンのMac、macOS 14以降に対応しています。 ソースコードはGitHubにあります。

手順

  1. 「システム設定」、「アクセシビリティ」、「スイッチコントロール」を開き、スイッチコントロールをオンにします。
  2. 「スイッチ」で追加ボタンをクリックし、スイッチを押して名前を付け、「項目を選択」などのアクションを選びます。
  3. 「項目を選択」を押してスキャンし、使いたい項目がハイライトされたら、もう一度押します。
  4. 音声入力に専用のスイッチを割り当てます。YapToTextのキーとして登録するか、InputConfigにそのスイッチから右のCommandキー(<span lang="en">Right Command</span>)を送らせます。
  5. 音声入力用のスイッチを押して話し、もう一度押すと、言葉がカーソルの位置に入ります。

スイッチコントロールをオンにする

  1. アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーで「アクセシビリティ」をクリックします。
  2. 「スイッチコントロール」をクリックします。下にスクロールする必要がある場合があります。
  3. スイッチコントロールをオンにします。スイッチコントロールの「ホーム」パネルがデスクトップに表示されます。

「ホーム」パネルは、初期設定では黒い背景に白い文字です。明るい背景に暗い文字のほうが読みやすい場合は、同じ設定で明るい外観を選びます。

スイッチを追加する

「スイッチコントロール」設定で、「スイッチ」まで下にスクロールします。追加ボタンをクリックし、補助スイッチを押して、名前を付け、「項目を選択」や「スキャンを中止」などのアクションを選びます。「カスタム」を使うと、スイッチでスクリプトを実行したり、アプリを開いたりすることもできます。変更するには、スイッチを選択して名前やアクションを編集するか、「割り当てを変更」をクリックして、アクションを別のスイッチに移します。

スイッチには、押されたことをMacに伝える仕組みが必要です。よくある方法は、キーを送るUSBのスイッチインターフェイスを使う方法と、PlayStation Access ControllerまたはXbox Adaptive Controllerのポートにスイッチを接続する方法です。1つ、2つ、または4つのスイッチに関するInputConfigのガイド(英語)で、それぞれの方法と、何が送られるかを説明しています。

スキャンして選択する

  • 自動スキャン。 「項目を選択」スイッチを押して開始します。スイッチコントロールが、項目またはグループを順にハイライトします。使いたいものがハイライトされたら、もう一度押します。
  • グループ。 グループを選択すると、その中の項目をスキャンします。グループから出るには、グループがハイライトされたとき、または「ステップアウト」と読み上げられたときに押します。
  • 自動スキャンなし。 「次の項目に移動」スイッチを使って、自分で項目を進めます。
  • ポインタ。 「ポインタ」を選び、「移動」または「移動してクリック」を選びます。縦線が画面上を滑るように動き、押すと横線が滑るように動き、もう一度押すと、2つの線が交わる場所にポインタが移動します。「ポインタの精度」を「高」にすると、2回目のスキャンがよりゆっくりで細かくなります。

「ホーム」パネルには、ほかにも、キーボード、Dock、メニューバー(メニューバーグループのあとにメニューエクストラグループ)、音量や輝度のための「システム」、「パネルエディタ」で作る「カスタム」パネル、同じWi-FiとApple AccountにあるiPhoneやiPadを操作する「デバイス」があります。

スキャンで入力する方法と、やめたほうがよい理由

「ホーム」パネルの「キーボード」では、スキャンで文字を入力します。キーのグループを開いてキーを1つ選び、下の行に出る候補の単語で押す回数を減らします。パスワード、名前、1語の修正にはこれが適しています。文章なら、スイッチを1回押して音声入力を始めるほうが、何十回もスキャンして押すより楽です。次の2つのセクションで、音声入力を始める方法を2つ紹介します。

専用のスイッチで音声入力を始める

音声入力に専用のスイッチを1つ割り当て、スイッチコントロールが使っていないものにします。そうすれば、スキャンの操作で録音が誤って始まることがありません。そのうえで、次のようにします。

  • スイッチインターフェイスがキーを送る場合。 YapToTextはそのキーをそのまま受け取れます。DictationページのKeysカードでキーの欄をクリックし、スイッチを押します。欄にスイッチのキーが表示されれば完了で、押して開始し、押して停止します。10秒後に元のキーに戻る場合は、インターフェイスがYapToTextの読み取れるものを送っていません。
  • キーを送らない場合。 Access ControllerまたはXbox Adaptive Controllerのポートに接続したスイッチは、キーではなくコントローラのボタンとして届きます。これが、以下で説明するInputConfigの出番です。
MacのYapToTextの音声入力設定ページ。キー、録音、マイク、入力の各カードが表示されている。
図1. YapToTextの音声入力ページにあるキーのカード。キーの欄をクリックしてスイッチを押すと、そのスイッチが送るキーが音声入力のキーになります。

YapToTextは、キーひとつで開始と停止を行います。初期設定は右のCommandキー(Right Command)で、1回押すと開始、もう1回押すと停止です。InputConfigは、キーではない操作機器からもそのキーを送れます。スイッチ、コントローラのボタン、MIDIペダル、MacBookをコンコンと叩く操作、ポインタが画面のコーナーに入る動作などです。この2つを組み合わせると、その操作機器が音声入力のキーになります。

  • 操作: InputConfigで行を追加し、Scanを押してから、使いたい操作機器を操作します。行の出力にKeyboard Keyを設定し、Right Commandを選びます。
  • InputConfig: 操作機器が反応するたびに、ほかのキーを押さずに、右のCommandキーを単独で押します。
  • 確認: テキスト欄をクリックして、その操作機器を押します。YapToTextのパネルにListeningと表示されるはずです。もう一度押すと、話した言葉がカーソルの位置に入ります。

右のCommandキーをショートカット用に残しておきたい場合は、YapToTextのキーを、ほかで使っていないキーに変えてください。DictationページのKeysカードでキーの欄をクリックし、F18(または使っていないキー)を押します。そのうえで、InputConfigの行のKeyboard Keyの出力を、代わりにF18にします。F13からF19は、Macのどの機能も使っていないので、InputConfig自身のガイドもこの範囲を勧めています。スイッチと組み合わせるなら、軽く押して開始と停止を行うモードがおすすめです。1回押すと開始し、次に押すと停止します。 DictationページのRecordingカードでAuto-stop after silenceをオンにすると、2回目に押す必要もなくなります。

注意点が2つあります。InputConfigに組み込まれているModifier Holdsプリセットは、右のCommandキーの長押しをSpotlightに、右のOptionキーの長押しをAppleの音声入力に割り当てます。この2つはYapToTextの音声入力のキーとQuick Editのキーなので、YapToTextの初期設定と一緒にこのプリセットを使わないでください。また、Macがロックされている間、InputConfigはキーを送らず、ポインタ、クリック、スクロールだけを送ります。この連携は、両方のアプリの作りにもとづいています。InputConfigは単独の修飾キーを本物のキーと同じように送り、YapToTextは、ほかのキーを押さずに押された場合を軽く押した操作として数えます。すべての操作機器で通しのテストはしていないので、頼りにする前に、お使いのもので一度試してください。何も起きない場合は、GitHubでissueを作成してください。

または、スキャンで音声入力の開始ボタンに移動する

予備のスイッチがない場合は、代わりにボタンまでスキャンします。スイッチコントロールの「メニューバー」の項目は、メニューエクストラグループをスキャンし、YapToTextのカピバラはそこにあります。選択するとパネルが開き、一番上にStart Dictationがあって、キーと同じ働きをします。Auto-stop after silenceをオンにすると、話し終えたときに音声入力が自動で終わるので、スキャンは1回で済みます。

YapToTextのメニューバーのパネル。Start Dictation、モードとマイクのピッカー、Transcribe file、Regenerate、Insert lastが表示されている。
図2. メニューバーのカピバラまでスキャンすると、パネルの最初のボタンがStart Dictationです。音声入力のキーと同じ働きをします。

YapToTextのパネルとメニューバーのコントロールにはアクセシビリティ用のラベルが付いていて、スイッチコントロールとVoiceOverはそれを読み上げます。これは各部分がどう組み合わさるかの説明で、スイッチコントロールでのテストは行っていません。

スイッチひとつで、3つの役割

確実にできる動きが1つか2つしかない場合、InputConfigは、各スイッチに、押す、長押し、2回押しの3つを割り当て、それぞれに別の出力を設定できます。長押しとダブルタップのページ(英語)にある典型的な配置は、押すと左クリック、長押しで右クリック、2回押すとReturnです。長押しの時間は400から600ミリ秒が自然で、ダブルタップの受付時間は250から350ミリ秒がほとんどの人に合い、手の動きがゆっくりな場合はもっと長くします。スイッチの2回押しに右のCommandキー(Right Command)を割り当てると、そのスイッチでYapToTextの開始と停止もできます。InputConfigはスイッチコントロールの代わりではなく、並べて使うものです。どの行も、反応したときにフレーズを読み上げられるので、それぞれの操作が自分で知らせてくれます。

短いまとめ

  • オンにする。 「システム設定」、「アクセシビリティ」、「スイッチコントロール」。スイッチは「スイッチ」で追加します。
  • ポインタの操作はスキャン。 「項目を選択」でスキャンし、グループで絞り込み、「移動してクリック」でポインタを動かします。
  • 書くときは話す。 専用のスイッチをYapToTextのキーにするか、メニューバーのStart Dictationまでスキャンします。
  • コントローラのボタンになるスイッチ。 InputConfigが押す操作を右のCommandキーに変えます。動作するように作られていますが、通しのテストはまだしていません。

お使いのスイッチインターフェイスに、ここで説明していない手順が必要な場合は、GitHubでissueを作成してください(英語)。すべて読んでいます。

Mac App StoreでYapToTextをダウンロード無料でダウンロードできます。アカウント不要で、機能の制限もありません。AppleシリコンのMac、macOS 14以降に対応しています。 ソースコードはGitHubにあります。

このページを書いた人。 Ryleigh Newmanはソフトウェアを開発しています。手でキーボードを打つことが難しいため、このサイトで紹介しているアプリ、YapToTextで毎日音声入力をしています。このページは英語から翻訳したものです。アプリの画面とサイトのほかのページは英語です。 プロジェクトについて(英語)。

ガイド

そのほかのガイド(英語)

出典

よくある質問

Macでスイッチコントロールをオンにするには

アップルメニュー、「システム設定」、「アクセシビリティ」、「スイッチコントロール」の順に進み、オンにします。追加ボタンで、「スイッチ」の下にスイッチを追加します。

Macでスイッチコントロールを使って文字を入力できますか

はい。「ホーム」パネルの「キーボード」をスキャンして、キーや候補の単語を選びます。長い文章には、音声入力を始めるスイッチのほうがずっと速いです。

Macで、スイッチから音声入力を始められますか

はい。キーを送るスイッチインターフェイスは、そのままYapToTextの音声入力のキーにできます。アダプティブコントローラのポートに接続したスイッチは、InputConfigを通してそのキーを押せます。

スイッチコントロールはPlayStation Access Controllerで使えますか

スイッチコントロールが読み取るのは、Macが認識するスイッチです。InputConfigは、Access Controllerのボタンとソケットを読み取ってキーとクリックに変え、スイッチコントロールと並べて使えます。

1つのスイッチで複数のことができますか

InputConfigなら、できます。押す、長押し、2回押しに、それぞれ別の出力を設定できます。