superwhisperの単語登録と置換:認識を悪化させずに自分の言葉を覚えさせる

superwhisperには、認識を間違える言葉のための道具が2つあり、動き方は正反対です。単語登録(Vocabulary)は、音声といっしょに送られるヒントで、モデルが名前や用語を聞き取りやすくなります。置換(Replacements)は、テキストができたあとに実行され、設定したとおりに文字列を別の文字列に入れ替えます。間違ったほうを使ったり、ヒントを増やしすぎたりすると、superwhisperは良くなるどころか悪くなることがよくあります。

私は別のMac用音声入力アプリ、YapToTextを作っています。superwhisperについて書いた内容は、その点をふまえて読んでください。ここに書いたsuperwhisperの事実はすべて、2026年10月10日に読んだ公式ドキュメントにもとづいています。

Mac App StoreでYapToTextをダウンロード無料でダウンロードできます。アカウント不要で、機能の制限もありません。AppleシリコンのMac、macOS 14以降に対応しています。 ソースコードはGitHubにあります。

2つの道具の比較

superwhisperのドキュメント Vocabulary より。2026年10月10日に読みました。

単語登録(Vocabulary)置換(Replacements)
働くタイミング文字起こしの前。音声といっしょにヒントとして送られる文字起こしの後。できあがったテキストに対して
できることモデルがその言葉を認識しやすくなるAIを使わず、文字列を別の文字列に入れ替える
確実さ確実ではない。モデルを後押しするだけで、効果はモデルによって異なる確実。モデルが何であっても、毎回同じ結果になる
向いている用途名前、略語、会社名、専門用語、ほかの言語の言葉何度も出る間違い、記号、メールアドレス、展開したい語句
リスクリストが長いとモデルが混乱し、句読点が変わることがある少ない。照合では大文字と小文字を区別しない

単語登録のリストは短く

ドキュメントははっきり書いています。単語登録が多すぎると文字起こしのモデルが混乱することがあります。ほかの言語の言葉は、精度と自動の言語検出を損なうことがあります。また、単語登録が左右するのはスペルだけでなく、句読点や書式も含まれます。ドキュメントの助言は、リストを短く保ち、毎回同じにしたい修正には置換を使うことです。

単語登録をたくさん追加したあとで、superwhisperが言葉を足したり、同じ文章をくり返したりするようになった場合は、言葉の追加とくり返しのページで説明しています。

置換の動き方

  • 照合では大文字と小文字は区別されません。 todo の置換は、ToDo、TODO、Todo にも当てはまります。
  • 出力では大文字と小文字が区別されます。 テキストは、置換に入力したとおりの形で出力されます。
  • ひとつの言葉の間違いが何通りもある場合。 聞き間違いが何通りかある言葉は、それぞれに置換を追加し、すべて正しいスペルに向けます。
  • モデルに左右されません。 どの音声モデルで文字起こししたテキストにも、同じように適用されます。

記号とメールアドレス

音声モデルは話し言葉に合わせて調整されているので、at sign(アットマーク)や slash(スラッシュ)が記号として出ることはほとんどありません。ドキュメントは、そのための置換を次のように提案しています。

superwhisperのドキュメント Vocabulary より。2026年10月10日に読みました。ドキュメントには dash も載っています。

話す言葉入力される内容
at sign@
dot com.com
dot net.net
dot org.org
hashtag#
slash/
underscore_

これらは英語で話す人が言う言葉の例です。自分が話す言葉に合わせて、置換の語句は自由に決められます。よく使うアドレスは、それぞれを置換として追加します。たとえば my work email のような語句を、アドレスに変わるように設定します。一度しか使わないアドレスは、名前、at sign、ドメイン、dot com の順に話せば、あとは記号の置換が処理してくれます。

設定する場所

どちらもMacアプリのSettingsにあるVocabularyの、同じリストの中にあります。項目を削除するには、横のゴミ箱アイコンをクリックします。ターミナルからは、superwhisperのCLIで、単語登録は superwhisper vocab、置換は superwhisper snippets を使います。CLIのドキュメントによると、置換はアプリと同じ From と To の組です。

新しいMacに移る場合、単語登録はほかの設定といっしょに移ります。詳しくはバックアップのページで、そのほかのコマンドはCLIのページで説明しています。

言語検出のための単語登録のコツ

言語をAutomaticに設定しているのに、音声入力がずっと英語になってしまう場合、superwhisperのドキュメントは、自分の言語の語句をひとつ単語登録のリストにヒントとして追加するか、言語を固定することを提案しています。ヒントはモデルを通して働くので、効果はモデルによって異なります。手順は言語を変更するページにあります。

YapToTextでの同じ作業

superwhisperについてはドキュメントより、2026年10月10日に読みました。YapToTextについてはアプリ自身の設定にもとづいています。

superwhisperYapToText
音声認識モデルへのヒント単語登録(Vocabulary)辞書の単語がWhisperモデルへのヒントになる
あとからの固定の入れ替え置換(Replacements)Substitutions。Whole wordとCaseのオプションあり
複数のリストドキュメントには記載なし複数の辞書を持て、削除せずにオフにできる
使いながらの学習ドキュメントには記載なし同じ言葉を2回直すと、その修正を定着させるか尋ねる
作業ごとの設定ドキュメントには記載なし各モードで、有効な辞書をすべて使うか、一部を選べる

YapToTextは、Mac上で音声入力の内容から修正案も出します。いちばん早い方法は、正しいスペルをどこかで選択し、Quick Editのキーを押して add this to my dictionary と言うことです。詳しくは辞書のヘルプページで、Macでの選択肢の比較はカスタム語彙のガイドにあります。

Mac App StoreでYapToTextをダウンロード無料でダウンロードできます。アカウント不要で、機能の制限もありません。AppleシリコンのMac、macOS 14以降に対応しています。 ソースコードはGitHubにあります。

まとめ

  • 正しく聞き取れない名前。 単語登録に追加します。
  • いつも間違うスペルの言葉。 置換を追加します。間違ったスペルごとにひとつずつです。
  • 記号とメールアドレス。 at sign や dot com のような置換を使います。
  • 結果が悪くなった場合。 単語登録のリストを減らします。
  • ターミナル。 superwhisper vocab と superwhisper snippets です。

superwhisperの仕様が変わった場合は、GitHubでissueを作成してください(英語)。このページを更新します。すべて読んでいます。

Mac App StoreでYapToTextをダウンロード無料でダウンロードできます。アカウント不要で、機能の制限もありません。AppleシリコンのMac、macOS 14以降に対応しています。 ソースコードはGitHubにあります。

このページを書いた人。 Ryleigh Newmanはソフトウェアを開発しています。手でキーボードを打つことが難しいため、このサイトで紹介しているアプリ、YapToTextで毎日音声入力をしています。このページは英語から翻訳したものです。アプリの画面とサイトのほかのページは英語です。 プロジェクトについて(英語)。

ガイド

そのほかのガイド(英語)

出典

よくある質問

superwhisperの単語登録と置換の違いは何ですか

単語登録は、音声といっしょに送られるヒントで、モデルが用語を認識しやすくなります。置換は文字起こしのあとに実行され、設定したとおりにテキストを入れ替えます。

単語登録を追加したらsuperwhisperが悪くなったのはなぜですか

ドキュメントによると、単語登録が多すぎるとモデルが混乱し、句読点や言語検出に影響することがあります。リストは短くし、固定の修正には置換を使ってください。

superwhisperの置換は大文字と小文字を区別しますか

照合では区別しないので、todo は TODO にも一致します。出力は、置換に入力したとおりの大文字と小文字になります。

superwhisperでメールアドレスを音声入力するには

at sign を @ に、dot com を .com に置き換える置換を追加します。アドレス全体をひとつの置換として追加することもできます。

superwhisperの単語登録はターミナルから編集できますか

はい。superwhisperのCLIには、単語登録用の vocab と置換用の snippets があります。