Macのオフライン音声入力:インターネットなしで使える

Macのオフライン音声入力はできます。YapToTextなら無料です。音声認識モデルと整形モデルがMac上で動くので、Wi-Fiをオフにしても話した内容を入力でき、Wi-Fiがオンのときも音声をどこにも送信しません。Appleの音声入力も、AppleシリコンのMacで対応言語なら、オフラインで使える場合があります。使えるかどうかは「キーボード」設定で確認できます。確認は1分で終わります。Wi-Fiをオフにして、一文を音声入力し、History ページを見てください。

Mac App StoreでYapToTextをダウンロード無料でダウンロードできます。アカウント不要で、機能の制限もありません。AppleシリコンのMac、macOS 14以降に対応しています。 ソースコードはGitHubにあります。

App Storeのポスター。見出しはNothing leaves your Macで、背景のYapToTextのAI Modelsページでは2つのモデルがどちらもIncludedと表示されている。
図1. App Store版のAI Modelsページでは、2つのモデルがどちらもIncludedと表示されます。最初の音声入力の前にダウンロードするものはありません。

試してみる:Wi-Fiをオフにして音声入力

私がYapToTextを作ったのは、手でキーボードを打つことが難しく、すべてを音声入力しているからです。机の前でも飛行機の中でも同じように動いてほしいと考えました。このページでは、オフラインが何を意味するかをアプリごとに説明します。

私の言葉をそのまま信じる必要はありません。確認は1分で終わり、検討中のどの音声入力アプリにも使えます。

手順1:接続を切る

  • 操作: メニューバーからWi-Fiをオフにします。Ethernetを使っている場合はケーブルも抜きます。
  • macOS: Wi-Fiがオフと表示されます。
  • 確認: Webページが読み込まれません。

手順2:一文を音声入力する

  • 操作: 任意のテキスト入力欄をクリックし、Right Command を軽く押して一文を話し、もう一度押します。
  • YapToText: Mac上で文字起こしし、オンラインのときと同じように、カーソルの位置に言葉を入力します。
  • 確認: 言葉が入力されます。Homebrew版で音声認識モデルをまだ入れていない場合は、Wi-Fiをオンにしてモデルをダウンロードするまで、文字起こしはできません。
Mac上のYapToTextの音声入力パネル。リアルタイムの波形、入力中の文、キャンセル、一時停止、停止のボタンが見える。
図2. 手順2で見るところ:波形は声に合わせて動き、言葉はカーソルの位置に入る前にパネルの中で形になります。

手順3:History を見る

  • 操作: History ページを開きます。
  • YapToText: 今の音声入力を、元の文字起こし、最終的なテキスト、そして初期設定では音声とともに一覧に表示します。
  • 確認: 項目があり、Mac上のアプリ専用のフォルダに保存されています。
YapToTextのHistoryの項目でパイプラインの詳細を開いたところ。元の文字起こし、整えた文字起こし、モード、配信先、対象のアプリ、所要時間が見える。
図3. パイプラインの詳細を開いたHistoryの項目をひとつ、デモデータで示しています。元の文字起こし、整えたテキスト、モード、アプリ、所要時間が、すべてMac上に保存されます。

YapToTextでのオフラインの意味

App Store版には2つのモデルが入っています。聞き取りを担当する Whisper Large v3 Turbo (Q5) と、モードの指定に応じて話した内容を完成した文章にする Phi-3.5 Mini Instruct です。どちらも初回起動時にダウンロードされず、外部に通信することもなく、サインインするアカウントもありません。アプリは無料で、有料プランはありません。アプリが自分から始めるネットワーク通信は、クリックして始めるモデルのダウンロードだけです。

  • ほかのモデル。 AI Models ページで別のモデルを選ぶと、Hugging FaceからHTTPSで一度だけダウンロードされ、そのあとはほかのモデルと同じようにMac上で動きます。すべてのモデルはAI Modelsのページに一覧があります。
  • Homebrew版。 モデルを含まないので、ダウンロードは約12 MBです。そのため、音声認識モデルをダウンロードするまで音声入力はできません。そのあとはオフラインでも動きます。どちらの入手方法もインストールのページにあります。
  • データ。 履歴、辞書、設定は、Mac上のアプリ専用のフォルダにあります。アプリが同期やバックアップをすることはなく、どれだけ保存されるかはHistoryのページで説明しています。
  • アップデートとクラッシュ。 アップデートの確認はありません。アップデートはApp Storeから届きます。クラッシュレポートはAppleのものだけで、macOSの解析設定に従います。

Appleの音声入力でのオフラインの意味

macOS SonomaのMacユーザガイドによると、Appleシリコンを搭載したMacでは、対応している言語の音声入力のリクエストはデバイス上で処理され、インターネット接続は必要ありません。IntelプロセッサのMacや、デバイス上の処理に対応していない言語では、音声入力した言葉がAppleに送信されます。最新のガイドでは、確認方法として次のように書かれています。「システム設定」の「キーボード」を開き、「音声入力」の下のテキストで、音声がデバイス上で処理され、Siriのサーバに送信されないかどうかを確認します。トラブルシューティングのページには、インターネット接続が必要な場合があるとも書かれています。この設定の場所は、Macで音声入力を使う方法のガイドで説明しています。

音声コントロールはまた別です。Appleによると、最初にオンにするときの一度だけダウンロードのためにインターネットが必要で、そのあとは必要ありません。Appleの音声入力は、多くの人にとってオフラインですが、すべての人がそうではありません。どちらなのかは「キーボード」設定でわかります。

拡張音声入力(Enhanced Dictation)は廃止:最新のmacOSでのオフライン

Macのオフライン音声入力を説明した古いガイドの中には、拡張音声入力をオンにするよう書いてあるものがあります。最新のmacOSに、拡張音声入力という設定はありません。処理がどこで行われるかは、「キーボード」の設定に書かれています。

Appleの最新のMacユーザガイドにある音声入力のページとトラブルシューティングのページは、どちらも2026年10月7日に読みましたが、拡張音声入力にはまったくふれていません。そこに書かれているのは、先ほどの確認方法です。「システム設定」の「キーボード」を開き、「音声入力」の下のテキストを読みます。存在しないスイッチを探すようにガイドが案内している場合は、代わりにそのテキストを読んでください。最新のmacOSは、そこで音声がMacの中にとどまるかどうかを伝えています。古い設定がいつなくなったのかを示すAppleのページは見つかっていないので、バージョンは書きません。

Wi-Fiをオフにして使える音声入力アプリ

最近のMac用の音声入力アプリは、ほとんどがローカルのモデルを用意しています。違いは、それでも何がオンラインに出ていくかと、無料版に何が含まれるかです。

2026年10月3日から6日に、各メーカーの公式ページで確認しました。プランは変わるので、頼りにする前に確認してください。

アプリWi-Fiをオフにして使えるかそれでもオンラインに出るもの価格
YapToTextはい。App Store版は最初の起動から自分で始めるモデルのダウンロードだけ無料、有料プランなし
Appleの音声入力Appleシリコンで、対応言語ならIntelのMacやほかの言語はAppleに送信macOSに標準搭載
superwhisperはい。無料プランのローカルのWhisperモデルでProのクラウドモデル無料プランあり、Proは月額$8.49から
Spokenlyはい。ローカルモデルでクラウドモデル。Local Only Modeはモデルのダウンロード以外をすべて遮断ローカルモデルは無料、Proは月額$9.99
Harkerはい。文字起こしについてPremiumに含まれるAI機能はクラウドを使用無料、Premiumは月額$5.75から
Handyはいモデルのダウンロード。READMEによると音声は送信しない無料、オープンソース
OpenWhisprはい。ローカルモデルでオンにした場合は同社のクラウドローカルの音声入力は無料、Proは月額$8
VoiceInkはい。ローカルモデルで任意のクラウド文字起こし(音声を送信)とAI強化(テキストを送信)。どちらも自分のAPIキーを使用7日間のトライアル、その後は一度の支払いで$25から
MacWhisperはい。プライバシーポリシーによると、すべての機能がデバイス上で動作同ポリシーによると、ライセンス状態に関する匿名の解析。任意のクラウド文字起こしプロバイダと、接続したAIプロバイダ無料版あり、Proは一度の支払いで€64
Willow VoiceProで可能。ヘルプセンターはオフライン音声入力をProの機能として掲載ヘルプセンターによると、クラウドベースのAIモデルを使用無料のBasicプランあり、Proは月額$15、年払いなら月額$12
Typelessいいえ。FAQによると、すべての機能にインターネット接続が必要プライバシーポリシーによると、音声とコンテキストは同社のクラウドサーバで処理週8,000語まで無料、Proは年払いで月額$12
Aqua Voiceいいえ。Mac用のページに、オフラインモードはないと記載音声はクラウドで処理され、そこでAvalonモデルが動作1,000語まで無料、Proは年払いで月額$8
TypeWhisperはい。ローカルエンジンでクラウドAPIは自分で設定した場合のみ。モデルのダウンロード基本機能は無料、Premiumライセンスは月額5ユーロから
Hexはい。音声認識モデルをダウンロードしたあとはモデルのダウンロードとアップデート。任意の文章の書き換えは、設定したプロバイダにテキストを送信価格の記載なし、MITライセンス
DictaFlowLocal Offlineモードで。同社のファクトページによるすべての機能を使うにはクラウドプロバイダ。完全なオフラインではないとサイトに記載月2,000語まで無料、Proは月額$7
Voicyいいえ。ページに、文字起こしのたびにクラウド処理を使うと記載音声は同社のサーバに送られ、そのあとホスト型のWhisperモデルへ30分のトライアル、Proは月額$8.49から
Raycast Dictationマニュアルにオフラインモードの記載なしプライバシーのページによると、音声は音声認識のパートナーに送信Raycast Proに含まれる、月額$10
Wispr Flowいいえプライバシーのページによると、文字起こしは常にクラウドで実行デスクトップで週2,000語までの無料プランあり

無料の音声入力アプリのまとめに詳しい内容があり、superwhisperの代わりのページでは最も近い有料プランと比べ、Whisper MacアプリのページではMac上でWhisper自体を動かす方法を説明しています。

インターネットを求められたとき

接続を求められたら、次の順に試してください。

  1. 選んだモデルを見る。 AI Models ページで選んだモデルがまだインストールされていない場合は、一度ダウンロードが必要です。
  2. どのビルドかを確認する。 Homebrew版は、最初の音声入力の前に音声認識モデルが必要です。
  3. Appleの音声入力の言語を確認する。 Appleの音声入力を使っている場合、デバイス上の処理に対応していない言語はAppleに送信されます。どちらなのかは「キーボード」設定でわかります。
  4. Macを確認する。 AppleのSonomaのガイドによると、IntelのMacのAppleの音声入力は、言葉をAppleに送信します。YapToTextにはAppleシリコンが必要です。

Appleの音声入力そのものが動かなくなった場合は、Macで音声入力ができないときに、順番に試せる対処があります。

オフラインでも変わらないこと

  • 起動後の最初の音声入力。 モデルが読み込まれるまで少し待ちます。
  • バッテリー。 Mac上でモデルを動かすとエネルギーを使います。Energyのページでは、モデルを早めに解放したり、バッテリー駆動のときは軽いモデルに切り替えたりできます。
  • 必要なMac。 AppleシリコンとmacOS 14以降が必要です。Intelについては何も保証していません。

プライバシー以外にもオフラインが大切な理由

オフラインは、アプリが無料である理由の一部でもあります。 支払うサーバがないので、料金をいただく理由もなく、通信の往復を待つこともありません。History には、音声入力のたびに停止からテキストになるまでの時間が表示されるので、私の数字を信じるのではなく、お使いのMacで速さを確認できます。

すべてのファイルの保存場所はプライバシーのページに、1日の使い方はMacの音声入力のページに、録音はやはりMac上にとどまる、という点はファイルの文字起こしのページにあります。

機密性の高い仕事については、プライベートな音声入力のガイドが、Historyの設定からFileVaultまで、さらに踏み込んで説明しています。

まとめ

  • YapToText。 App Store版は最初の起動からオフラインで使え、アカウントも不要です。
  • Appleの音声入力。 Appleシリコンで対応言語なら、オフラインです。自分のMacがそうかどうかは「キーボード」設定でわかります。
  • Wispr Flow。 オフラインではありません。文字起こしは常にクラウドで実行されます。

選ぶときに比べる点をほかにも知りたい場合は、お金も、アップロードもいらないMac用の音声入力ソフトで一通り説明しています。

Wi-Fiをオフにして音声入力してみてください。確認は1分で、答えがはっきりします。 ここに書いた内容が画面と違う場合は、GitHubで知らせてください。すべて読んでいます。

Mac App StoreでYapToTextをダウンロード無料でダウンロードできます。アカウント不要で、機能の制限もありません。AppleシリコンのMac、macOS 14以降に対応しています。 ソースコードはGitHubにあります。

このページを書いた人。 Ryleigh Newmanはソフトウェアを開発しています。手でキーボードを打つことが難しいため、このサイトで紹介しているアプリ、YapToTextで毎日音声入力をしています。このページは英語から翻訳したものです。アプリの画面とサイトのほかのページは英語です。 プロジェクトについて(英語)。

ガイド

そのほかのガイド(英語)

出典

よくある質問

YapToTextはインターネットなしで使えますか

はい。App Store版には2つのモデルが入っていて、音声入力でネットワークを使うことはありません。Homebrew版は、最初に音声認識モデルを一度ダウンロードする必要があります。

Macの音声入力はオフラインで使えますか

AppleシリコンのMacで、対応している言語なら使えます。音声入力がデバイス上で処理されるかどうかは、「キーボード」設定でわかります。IntelのMacや対応していない言語では、AppleのSonomaのガイドによると、Appleに送信されます。

オフラインで使えるMac用の無料音声入力アプリは

YapToTextとHandy、そしてsuperwhisper、Spokenly、Harker、OpenWhisprのローカルモデルです。Appleシリコンで対応言語なら、Appleの音声入力も使えます。Wispr Flowは使えません。文字起こしは常にクラウドで行われます。

オフラインの音声入力は精度が低いですか

オフラインだからというわけではありません。精度はモデルとマイクで決まります。YapToTextは初期設定で Whisper Large v3 Turbo (Q5) を使い、AI Modelsページでは各モデルの精度と速度が星で評価されています。

Macの音声入力はプライベートですか

アプリとMacによって異なります。Appleのガイドは、音声入力がデバイス上で処理されるかどうかを「キーボード」設定で確認するよう案内しています。YapToTextは音声をMac上にとどめ、アカウントも解析もありません。

YapToTextはHIPAAに準拠していますか

HIPAAに準拠しているとは主張しません。ここに書いたことは法的助言ではありません。お伝えできるのは、コードが何をしているかです。音声がMacの外に出ることはなく、アカウントも、解析も、トラッキングもありません。ネットワークを使うのは、自分で始めるモデルのダウンロードだけです。履歴はMac上のアプリ専用のコンテナにある通常のファイルで、アプリが同期やバックアップをすることはなく、アプリを削除すればすべて消えます。それがお客様の義務を満たすかどうかは、その義務を定める側に確認する問題です。

superwhisperはオフラインで使えますか

はい。無料プランのローカルのWhisperモデルで使えます。Proに含まれるクラウドモデルには接続が必要です。

MacWhisperはオフラインで使えますか

はい。プライバシーポリシーによると、ライセンス状態に関する匿名の解析を除き、すべての機能がデバイス上で動作します。任意のクラウド文字起こしプロバイダと、接続したAIプロバイダはオンラインに出ます。

Willow Voiceはオフラインで使えますか

Proだけです。Willowのヘルプセンターは、オフライン音声入力をProプランの一部として掲載し、WillowはクラウドベースのAIモデルを使うと説明しています。

Typelessはオフラインで使えますか

いいえ。TypelessのFAQによると、どのプランでもすべての機能にインターネット接続が必要で、プライバシーポリシーによると、音声はクラウドサーバで処理されます。